こんにちは。三重県で訪問美容師として活動中の大脇です。
こちらの記事では、僕が普段の訪問美容で使ってる移動式シャンプー台について紹介。
- 訪問美容のシャンプー台はどんなものを使ってるのか?
- シャンプーはどのように行ってるのか?
これらの疑問を持つ美容師さんのお役に立てるようまとめてみました!
訪問美容にシャンプー台は必要?→ 個人的にはないとやっていけない必須アイテムに
訪問美容に興味がある美容師さんから「シャンプー台はあった方がいい?」という質問をよく頂くのですが、、
これから訪問美容に力を入れていきたい!という場合であれば必須アイテムだと感じています。
なぜなら在宅では特にカラーやパーマメニューを希望される方が多く、シャンプー台があれば幅広いメニューに対応できるため。
ちなみに訪問美容では約80%がカットと言われる世界ですが、「在宅」か「施設」かで割合はかなり変わってきます。
介護施設だとほとんどがカットですが、在宅訪問だとカラー、パーマ希望の方が半分以上を締めます。※個人データ
僕は開業当時から「美容室のようなサービスを訪問美容でも提供したい」という強いこだわりがあったため、移動式シャンプー台の購入はすでに決めていました。(今ではないとやっていけない最重要アイテムです!)
実際に僕が使ってる動画はこちら
メインで使用している移動式シャンプー台
こちらはメインで使用している移動式シャンプー台です。
キャスターがついており移動もかんたん。
見た目はでかいですが、車で運ぶ時は折りたたみ可能なので、上のようにコンパクトに折りたたんで運んでいきます。
どのようにシャンプーしていくかというと・・・
仕組みは汲み上げ式ポンプからお湯を出していく流れに。
20ℓのタンクを2つ用意し、片方を貯水用、片方を排水用にします。
貯水用のタンクから汲み上げ式ポンプでお湯を出し、使用したお湯は排水用のタンクに流れる仕組みです。
水圧は? → 美容院と比べると弱いが工夫次第!
美容院で使用するシャンプー台と比べると、汲み上げ式ポンプなので水圧が弱くなるのはある程度予想できると思います。
下記は実際に僕が使ってるシャンプー台の水圧動画になるので参考にしてください。
水圧もいい感じ〜 pic.twitter.com/MyP3XMmsK0
— 大脇貴志|訪問美容師 (@TakashiOwaki) September 15, 2021
ちなみに上記は水圧をあげるためにシャワーヘッド部分を一部カスタマイズしてます。
またどれくらいの水圧かを文章で説明するのは難しいですが、しいて例えるなら・・
大型サロンのバックシャンプー台が全て埋まった時の水圧
に似ているかと…。
美容室で「水圧がいきなり弱くなった?!」と思ったら「シャンプー台全部埋まっている・・・」なんて経験、ありません?
とはいえ水圧を感じさせないお流しやシャンプーができれば、そこは問題ないと僕は感じてます。
シャワーのお湯だけで流そうとせず、手の指を使いマッサージするように流していくと(流されている感じ)がかなり上がりますよ◎
逆に移動式シャンプー台の水圧が強すぎると、20ℓタンクのお湯がすぐになくなってしまうという問題点も出てきますからね^^;
慣れも必要ですが、個人的に水圧の弱さについてはあまり気にならない点になってます。
20ℓのお湯で本当に足りる? → 慣れれば全く問題なし!
美容室ではシャンプー中の水量なんて考えた事がなく「20ℓのお湯で本当に足りる?」と不安に思う方も多いと思いますが
慣れれば全く問題なっしんぐ!(むしろちょっと余る)
通常シャンプーだけでなく、カラーシャンプーでしっかり流したいケースでも20ℓあれば十分足ります!
個人的にははじめの数回はお湯がなくなってしまう事態がありましたが、何度か練習すれば「お湯の配分」がわかってくるので問題なし。
もし心配な方はロングヘアーの女性にモデルになってもらうのがおすすめ。
ロングヘアー(かつ毛量が多い)方に練習台になってもらって大丈夫そうなら完璧です◎
ちなみに水量を効率よく使うため、僕は下記の工夫をしてます。
- お湯をシャンプーボウルにためながら行う
- シャンプーを流す前に、タオルで泡をなるべく落としてから流す
上記をやるだけでけっこうお湯の節約につながるので参考にしてください。
シャンプーボウルにお湯をためておけば、乳化するようにマッサージできたり、シャンプーを泡立てる時も役に立ちます。
とある講習会では「なるべく泡立てないほうがシャンプーが流しやすい」と言われた事もありましたが、泡立ってないシャンプーって正直気持ちよくないのでは?と思いました。
しっかり泡立てて気持ち良いシャンプーを提供して、流す前に泡をできる範囲でとっておけば流し時間は短縮できるはずです。
実際の使用例
移動式シャンプー台は、タンクにお湯を入れ、コンセントと汲み上げ式ポンプをつなげたらセッティング完了。
あとはポンプのスイッチをONにすればシャワーからお湯が出てきます。(最近のモデルだとタイマー式が多いかも)
お湯の出方は2種類切り替える事もできます。
シャンプー台の高さ等は調節できないので、タオルを重ねたりしてお首に負担がかからないように工夫してます。
付属の枕だと首が痛いので、タオルを2枚くらい重ねると楽になるのでおすすめ!
また形式ではサイドでもバックシャンプーでもできるので、やりやすい方でできます。
1つ頭にいれておきたいのは、タンクにお湯をためる時間を計算する必要があること。
サロンだと時間になったらシャンプー台へご案内するだけですが、移動式シャンプー台では「お湯を事前にいれておく作業」が必要です。
僕はだいたいチェックタイムの10分前くらいにお湯をいれはじめます。(早すぎても冷めてしまうので)
訪問時には、事前に「どこでお湯をいれるか」を確認しておくとスムーズにいきやすいです。
スペックが似たようなこちらのシャンプー台もあり。(折りたたみは不可)
他にどんなタイプの移動式シャンプー台がある?
訪問美容で移動式シャンプー台を調べてみると、いくつか商品が出てきます。
そして「買うならどれがおすすめですか?」という質問をよく頂くのですが、正直なところどの商品もメリットデメリットがはっきりしており、、
「これ!」と即答するのは難しい…^^;
というのも移動式シャンプー台は「重量タイプ」「軽量タイプ」ではっきりわかれており
重量タイプ → 安定感、見た目はいいが、重たくて持ち運びが大変
軽量タイプ → 持ち運びしやすいが、安定感に欠け見た目がチープ(な印象が多い)
と、商品のメリットデメリットがはっきりしてるんですよね。
なので女性だと重量タイプは持ち運びや移動が大変というデメリットがあり、僕が使ってるモデルは「めちゃくちゃおすすめ!」とは言えず^^;(シャンプー台と椅子で計30kgくらい)
持ち運びしやすく安定感も見た目も抜群なモデルが出てくれば最高なんだけどね…(人まかせ)
その他モデルはいくつか貼っておきますので参考にしてください。(何かいいのあれば追加で貼るので教えてください!)
移動式シャンプー台PERRO(ペロ)は訪問美容にどう?
訪問美容で使うシャンプー台について調べていくと「PERRO ペロ」という移動式シャンプー台を見つけた方も多いかと。
で、見ていくと
訪問美容業者様など様々なシーンで導入いただいております
https://connectplus-p.com/
と記載あり「訪問美容でも使える?」と思いそうですが、こちらは自宅サロン向けの移動式シャンプー台なため、訪問美容での使い勝手はよくないです。
というのも設置方法が蛇口にホースを接続&給水し、お風呂場や洗濯置き場から排水という仕組みなため
一部の介護施設では設置できるかもだけど、在宅訪問ではほぼ使えません^^;
一応別売りの排水タンクもありますが、持ち運びは簡単ではないため訪問美容にはかなり厳しいかなと。。
デザインがおしゃれで訪問美容で使いたいな〜と思い問い合わせしてみたのですが、現実的に難しいため見送りました^^;
とはいえ個人的にも気になってる商品なので、もし訪問美容で愛用してる美容師さんがいたら是非教えて頂きたいです。
ベッド上でもできるシャンプーアイテムは?
全ての方が先ほど紹介した移動式シャンプー台でできるわけではなく、ベッド上で寝たままの方をシャンプーをする時もあります。
福祉美容の講習会へ行くと「吸水パッド」を使用したシャンプーを教わりました。
頭の下に吸水パッドを敷き、ペッドボトルにお湯を入れて徐々にパッドをずらしながらシャンプーしていく方法です。
これもひとつの方法として行う時もあるのですが、僕は下記アイテムを使っています。
使用する直前に空気でふくらませ使用していきます。(浮き輪みたいな素材)
お湯はどうするのかというと・・・
先ほど紹介した移動式シャンプー台のシャンプーホースを使用します。
タンクも先ほどのを使用し、片方のタンクからお湯を汲み上げ排水を片方のタンクにセットします。
浮き輪のような素材で皮膚に触れる所が褥瘡になってしまうおそれもあるので、僕はタオルを首もとに挟んで使用してます。
ベッド生活が基本で、洗髪が思うようにできない方もたくさんいらっしゃいます。
シャンプーというたった1つの技術でも感動してもらえるような訪問美容を目指していきたいですね!
スペックが似たようなシャンプーアイテムだとこちら。
独立洗面台にセットして使用するシャンプートレイもあり
これはカタログでふと目に留まりおもしろいなぁと思って買ってみたのですが、実際お客様に使用した事はいまだありません。
こちらはプラスチック製のトレイになり、独立洗面台にセットしシャンプーしていきます。
独立洗面台でもできる所とフィットしない所もあるので、そこは今後活用できるよう工夫していきたいと思ってます。
あとこのまま使用すると首がけっこう痛いため、タオルをクッションに挟むなどしたほうが楽かなと。
こちらの商品はプラスチック製で軽く持ち運びが便利で、なにより安いというメリットが!(2,000円くらいだったかな?)
このシャンプートレイが活用できれば、女性でも持ち運びがかなり楽になりますからね。
また出張先の施設さんで使用できれば、職員の方々でもできるシャンプー台として講習会ができるかもしれません。
デイサービス等には独立洗面台があるところが多いので、大きさを試してみるのもありかもです!
座ったままでも洗えるルームシャンプー
最後に紹介するのがこちらのルームシャンプー。
介護している方などへもっと手軽にシャンプーできないか開発された最新型の洗髪器具。
僕自身教えてもらった時はこんな画期的な商品が出たのか!と興味津々で即購入してしまいました!
ルームシャンプーは掃除機に接続し「お流しと吸引」を同時に行うことで、水が垂れないよう設計されたアイテムに!
なので座りながら、クロスなどもつけずにシャンプーできるという画期的な商品。
僕自身使っている感想としては、多少慣れは必要なものの、何度かやればコツなど覚えてきます。(施術中は一応クロスつけてます)
掃除機は自分で用意する必要がありますが、いざ自分の頭で試したところ思ってた以上に気持ちいんですよ。
ロングの女性やカラーシャンプーには不向きですが、訪問美容で多いショートスタイルには使い勝手も良さげ。
僕自身メインは初めに紹介した移動式のシャンプー台を使用してますが、背中を倒せない方、ベッド上で寝たままの方にはルームシャンプーを使う事が多いです。
YouTubeでどんな商品か動画が公開されてますので、こちらにも紹介させて頂きますね。
まとめ
今回は訪問美容で使用する移動式シャンプー台についてまとめてみました。
はじめにも書きましたが、在宅訪問に力を入れていきたい方は、移動式シャンプー台があると幅広いメニューに対応できるので用意しておきたいところ。
またどのモデルにもメリットデメリットはあるため、それぞれの特徴をよく理解して選ぶのがおすすめです。
是非参考にしてください。
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