訪問美容師は儲からない?実際の給料や体験談を現役美容師が解説してみる

フリーランスの訪問美容師として活動する大脇です。

最近では美容師さんからの相談も多く、これから訪問美容師として活動する方がどんどん増えそうですよね。

そしてこんな疑問をほとんどの方が思うのではないでしょうか。

  • 訪問美容師として開業して、生活できるくらいの収入にはなるのだろうか
  • 訪問美容師の給料は低いと聞くけど実際どうなのか
  • 普通の美容師(サロンワーク)と比べて給料や時間単価はどうなのか

こちらの記事では上記の疑問に対し、現役の訪問美容師が実体験をもとに解説していきます。

まずはじめに僕自身のワークスタイルを簡単に書くと

訪問美容師として週3休みの夕方17時帰宅ベースで月40万くらいの利益を出しつつ、副業にも力をいれながら生活しています。副業では主にブログ運営に力を入れ、今現在月50万前後の収入をコンスタントにあげている

こんな感じです。

美容師の大脇

個人的にはサロンワーク時代の時間単価と比べると2.5倍に増やす事ができています^_^

あくまで訪問美容師としてこんな働き方をしている人もいるんだなぁと思いながら読み進めてみてください。

目次

結論:結局は自分次第でなんとでもなります

まず結論を書いてしまうと、結局は自分次第だと思います。

美容室がオーバストアで出せば儲かるなんて時代はとっくに終わりました。

美容室を出して急成長するお店もあれば、結果を出せずに閉店してしまうお店も数多くあります。

それと一緒で訪問美容師として独立し、軌道にのるかのらないかは自分自身の取り組みしだい。

美容師の年収も280万くらいと言われていますが、それはあくまで平均であり、実際稼いでる人は稼いでますし、給料があがらないなんて方も多く、その差はどんどん広がるばかりです。

美容師の大脇

訪問美容師だから稼げるとか稼げないなんて事はなく、それはあくまで自分次第という事です。

続いて訪問美容師という働き方で実際僕が感じたメリットとデメリットを書いていきます。

訪問美容をビジネスにする上でのメリット

まずはメリットから。

結論から書くとメリットの方がはるかに多いです。僕が感じた訪問美容をビジネスにする上でのメリットがこちら。

メリット

  • 訪問美容の需要は右肩上がり
  • 開業資金をかなりおさえられる
  • 月にかかる最低コストが低いので利益を出しやすい
  • リピーターを獲得しやすい
  • 時間単価があがる(サロンワークに比べて拘束時間が少ない)

 訪問美容の需要はこれからさらに上がる

少子高齢化という言葉があるように、これからの日本はどんどん高齢化になります。

今まで若者向けの美容室が多かったのが、最近では40〜50代のターゲット層に力をいれている美容室が増えているのも当たり前の事です。

またどんどん高齢者が増えていくので、必然的に介護施設も増えますし、自宅で介護中の方もどんどん増えます。

さらにこれからの高齢者は「団塊の世代」が多く、おしゃれに敏感な方が多いです。

訪問美容の利用者が増える他にも、カラーやパーマなどのメニューの需要もどんどんあがっていきます。

また厚労省の規制も緩和されつつあり、今では育児中のお母様や介護中のご家族様への出張業務も可能になっております。

訪問美容の需要やターゲット層は確実に増えています。

需要と供給という言葉があるように、需要やターゲットが増えている背景は、供給する側から見てとても大切な事です。

開業資金をかなり抑えられる

美容室ではお店をオープンさせるのに1000万前後必要と言われています。

その点訪問美容では出張がメインですので、改装費や店舗契約の必要はありません。

僕も訪問美容を専門で行うお店として「訪問美容サロンRingo」を2017年にオープンさせましたが、開業時にかかった初期費用は15万ほどです。

初期費用の内訳は下記の記事でも解説しています。

訪問美容の開業・独立をするための準備で現役美容師が行った5つの事

美容室をオープンさせるとなると融資を受けて借金スタートで独立する方が多く、経営がうまくいかずに閉店してしまうリスクもあります。

美容師の大脇

開業する上で無借金かつ低コストではじめられるのはリスクをかなり下げられますね!

月にかかる最低コストが低いので利益を出しやすい

開業時の初期投資が少ない他にも、月にかかる最低コストもかなりおさえる事ができます。

美容室では家賃や光熱費、水道代などかかりますが、訪問美容では左記のコストはかかりません。

家賃もかかりませんし(事務所で家賃を借りる場合は別)、光熱費や水道代も出張先のコンセントやお湯を借りながら施術するので基本はかかりません。

実際に月にかかるコストとしては

  • ガソリン代
  • 車のローン(ローンで購入時)
  • 材料費
  • 人件費(スタッフがいる場合)

くらいでしょうか。

月にかかるコストが少ないという事は少ない売り上げでも利益を出しやすいという事になり、ビジネスをする上でとても大切な事です。

リピーターを獲得しやすい

訪問美容では比較的にリピーターを獲得しやすいと言われています。

僕自身実際にそれは感じており、リピート率も9割前後を出す事ができています。

美容室のように周りにライバル店が少ないのも理由にあげられますが、訪問美容では自分が相手先に伺う仕事ですので、一度満足度の高いサービスを提供できれば次回もお願い頂ける確率がぐっと高くなります。

リピーターを獲得しやすいという事は軌道にのせる上でとても大切な事です。

時間単価があがる(サロンワークに比べて拘束時間が少ない)

時間単価とは「その日の収入÷実働時間」で計算します。

サロンワークで日給2万として実働12時間だと、20000÷12で1時間あたりの単価が1666円。

日給2万と聞くとまぁまぁよさげですが、12時間も働いてと考えると考えてしまうところ。

その点訪問美容では夕方には仕事が終わるケースがほとんどで、カットカラーを2人して売り上げが2万円とします。

仮に実働時間が10時から15時で計算すると、20000÷5で時間単価で4000円。

単純計算でサロンワーク時代と比べて時間単価が2.5倍にあがってます。

もちろんここに材料費やガソリン代をいれるのでこれより下がりますが、サロンワークに比べて時間単価をあげる事が訪問美容では可能です。

僕の例でいうと、サロンワーク時代は月に40万ほど稼いでいましたが、月の労働時間は270時間程(12時間×23日計算)で時給に換算すると1450円。現在は40万の給料で、月の労働時間は110時間程(7時間×16日計算)で時給に換算すると3630円。3630÷1450=2.5なので、サロンワーク時代と比べて時間単価を2.5倍にアップできています。

時間単価が増えるという事は、自分の自由な時間をつくりやすいという事。

僕自身の話をさせてもらうと、サロンワーク時代の年収は500万ちょっとでした。

美容師の平均年収280万に比べるといい方ですが、実働時間はかなり長かったです。

1日12〜13時間はお店にいて月の休みが7日くらい。

全然自分の自由な時間がほとんどなく、仕事の日は家に帰って食べて寝るというリズムでした。

その点訪問美容師として独立してから、週3休みで17時に帰宅というワークスタイルでも月に40万ほど利益を出す事ができています。

美容師の大脇

また自分の自由な時間が圧倒的に増えたので、それを家族と過ごす時間や、副業にあてる時間として活用する事もできています。

また毎日の何時まで仕事という決まりはないので、最後の出張先が終わったらその日の仕事は終わりです。

午前中に施設で15人ほど切って午後にはフリーになる事もあります。

自分でスケジュール管理しながら予定を好きに組みやすいので、自分の理想としている働き方ができています。

訪問美容をビジネスにする上でのデメリット

たくさんメリットを書きましたが、デメリットとして感じる事も書きます。

それが下記の通り。

  • 軌道にのるまで安定した稼ぎは難しい
  • 自分が怪我してしまった時に稼ぎがなくなる

軌道にのるまで安定した稼ぎは難しい

どの仕事でも同じ事は言えるのですが、やはり軌道にのるまでは安定した稼ぎは難しいです。

僕も訪問美容師として独立したさいの初めの月間利益は2万ほどでした。

そこから1年ほどで20万くらいの月間利益に到達し、独立から1年半ほどで40万くらいの月間利益をあげる事ができました。

美容師の大脇

ただ僕の場合は営業なしでブログやホームページのみで集客という方法を選んだので、時間が少しかかってしまった方かなと。

単純に営業をしなかったのは営業が苦手という理由だからなんですが、営業が得意な方であれば施設の契約しだいで一気に軌道にのせる事も可能でしょう。

僕が行ったブログ集客の方法に関しては下記の記事でも解説しています。

営業や広告費0!訪問美容の集客はブログのみという驚くべき方法とは?

また僕自身が開業した際の月間売り上げの推移や収入は下記の有料noteで公開しています。

あわせて読みたい
【途中まで無料公開】未開拓で顧客0の訪問美容師が、週休3日、夕方帰宅でも安定して40万の利益をあげる... こちらの記事は有料記事(¥10,000)になりますが、途中まで無料公開しています。 こんにちは。三重県でフリーランスの訪問美容師として活動する大脇貴志と申します。 こち...

はじめから軌道にのせる事は至難の技なので、サロンワークと並行しながら訪問美容をはじめてみるのもいいと思います。

サロンワークが休みの日を訪問美容が可能な日に設定し、少しづつ形になってから独立する方法だとリスクをおさえられます。

自分が怪我してしまった時に稼ぎがなくなる

これは訪問美容に限らずフリーランス全体に言える事ですが、自分が仕事できないくらいの怪我をしてしまうと致命的です。

自分が動きながら仕事するので、いざ動けなくなってしまうと収入は一気に0になってしまいます。

僕自身今のところ仕事を休まないといけないような状況は過去に一度だけありました。

その時は訪問美容師ではなくサロンワーク時代だったんですが、突発性におこるめまいで1ヶ月ほど休んだ時期がありました。

当時は業務委託契約だったので当然その月の報酬は0。

美容師の大脇

美容師は体が資本である事をあらためて痛感させられた出来事でした。

訪問美容でも仮に自分が動けなくなるくらいの怪我や病気をしてしまうと、一気に収入は0になってしまうところがデメリットです。

僕は仮にそんな時のために保険といってはなんですが、副業をしながら別の収入窓口をつくっています。

副業では主にブログや自分でつくったメディアを運営しながら、広告収入を得ています。

もちろん広告収入をえるまでも時間はかかりましたが、自分の自由な時間が増えたおかげで副業の時間にあてる事ができるという好循環が生まれています。

副業では今現在月間50万前後をあげれるようになりましたが、いざという時の保険にあてる事もできますからね。

また僕自身は美容師こそ副業をすべきという考えがあるので、今後も副業にも力をいれていく予定です。

訪問美容をビジネス目線で見るとメリットの方がはるかに多い

僕自身が感じた訪問美容を仕事にする上でのメリットとデメリットをまとめてみましたが、実際メリットの方が多いです。

一番の魅力は「開業資金(初期投資)が低いのではじめやすい」という事ではないでしょうか。

さらに時代背景も考慮しても追い風しかないと思いますので、これから訪問美容師として独立する方はさらに増えていくと思われます。

ただ全ての事に言えるのは結局自分次第という事です。

どの仕事にも言えますが絶対成功するという保証はなく、全て自分の取り組み次第です。

たまに僕のところへ

今〜〜〜〜といった状況で訪問美容師として独立を考えてるのですが、こんな状態で独立しても大丈夫だと思いますか?

といった相談がくる事もあります。

しかしそれに関しては正直僕が独立を決める事ではなく、結局は自分次第です。

一番大事なのは、自分自身がとりあえず前に進んでみる事。

僕自身も何もわからないままでしたが、ひとつひとつ進みながら今があります。

全ては積み重ねです。

以上、訪問美容の収入や、ビジネスにする上でのメリットとデメリットを書かせて頂きました。

美容師の大脇

開業時に行った事や軌道にのせるまでに行ったノウハウは下記の記事で解説していますので、よかったらご覧ください。

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