こんにちは。三重県津市の美容師・大脇です。
今日は髪を切ったり染めたりする時の適切な明るさ(照明)にについて考えてみた記事になります。
美容院ってなんか明るくてチカチカしたイメージがある方もいらっしゃるかと思います。
外から美容院見ると、明るいとなんだか恥ずかしくて入りにくいわなんて思う方も。
僕もお客さんから、なんでこんなにお店明るいの?って言われたこともあります。苦笑
今回は美容院の明るさについて考えてみたいと思います。
美容師法で決められている明るさ
まず美容院での明るさは美容師法により以下の決まりがあります。
採光及び照明 美容師が美容のための直接の作業を行う場合の作業面の照度を100ルクス以上とすること。
髪を切ったりするセット面での明るさが以上のように100ルクス以上と決まっています。
100ルクスときいても照明に関して知識がある方でないと正直分からなくないですか?
僕も国家試験で出る問題でもあったので100ルクスという数字は覚えていたのですが、実際どれくらいの明るさなんて普段気にしていませんでした。(おい)
100ルクスの明るさだと暗くて髪を切るどころではない
まず美容師法でも決まりがある100ルクス。
まず100ルクスとはどれくらいの明るさかというと・・・
かなり簡単な例であげると、街灯の明かりの下にいるくらいの明るさになります。
ちなみにロウソクの近くだと10ルクス
月明かりだと1ルクスくらいといわれています。
街灯の明かりの下で髪を切れるかーーって感じですよね。
ちなみに皆さんが働かれる職場の事務所なんかは500ルクス前後、百貨店売り場だと700ルクス前後、パチンコ店内で1000ルクスくらいが平均みたいです。
太陽光だと曇りから晴天で著しく変化し何万から何十万単位で変わってきます。
美容院店内はけっこう明るい?
皆さんは美容院へ行って明るいなぁと思われた事がある方もいらっしゃると思います。
なんか明るすぎて入りにくいわ・・・なんて思ったり、チカチカして長時間いると疲れちゃったりなんて事も聞いた事があります。
僕は美容師としてお店でずっと働いてきたのに慣れてしまっているせいか、正直明るい方が仕事がしやすかったりします。
お店でどこかひとつの蛍光灯が切れていたりするとすぐ違和感を感じる美容師さんは多いかと。
ちなみに美容院の明るさは1000ルクス以上あるお店がほとんどかと思われます。
明るいのに実は理由がある
なぜ明るい方が仕事がしやすいかというと、一番はカット中の手元が見えやすいためにあります。
髪色が黒で照明が暗いと毛流れが非常に見えづらくなり、襟元なんかは陰ができて切りづらくなってしまいます。
正確なカットをするためにもある程度の明るさは必要になってきます。
はさみは刃物ですから、暗くて手元が狂ったりしてしまうと恐ろしいですからね。
またカラーのチェックが暗いと分かりづらいというのもあります。
カラーをしたことある方は担当の美容師さんが放置時間中にきて、髪の毛を数本触ってなにかしている光景見たことあるかと。
実は光にあてながら透け感等チェックしどれくらい染まったかチェックしているんです。
照明が暗いと、どれくらいリフトアップ(明るくなったか)したかを光に照らしてチェックする時に、正確に判断しずらくなってしまいます。
またカラーリングした際の仕上がりの時に、照明が暗いと仕上がりの色が分かりづらくなる為ある程度明るくしている美容院が多いかと思われます。
お客様的にもお店で見た時は「暗くなっていい色!」なんて思ってても外に出て見てみたら「明るすぎ!」なんてならないようにするためでもあります。
あくまで美容師側のやりやすさであって、お客様目線で考えると工夫が必要
しかし、お客様目線で考えると明るすぎるとチカチカして落ち着かなかったり疲れてしまう時も。
リラックスや癒しを求めるお客様が多くなってきている中、カットするセット面は明るくして、シャンプー台やその他の所は照明を落とし工夫しているサロンも多いと思います。
シャンプー中明るすぎると落ち着かないですからね。。
照明も落ち着いた暖色系(オレンジ色っぽい照明)のライトをシャンプーブースに設置し、リラックスしながらヘッドスパしてもらうと気づくと寝てしまった方も多いのでは。
確かに美容師さん側からすると明るい方が仕事がしやすいですが、お客様目線で行くと明るすぎるのは落ち着かないのでよろしくはありません。
最低限必要な所は明るくしてその他のスペースは照明の明るさを調節する事により、お客様目線にしっかりと立ちながら美容師として仕事していきたいですね。
コメント