縮毛矯正を理想の仕上がりにするためにカウンセリングで伝えるべき大事な事とは?

こんにちは。三重県津市の美容師・大脇です。

今日は縮毛矯正をかけるうえで、理想の仕上がりに近づける為にカウンセリングで伝える内容についての記事を書きたいと思います。

大宮で働いているサロンが縮毛矯正をメインでさせて頂いており、今まで何千人ものお客様の癖毛を施術させて頂きました。
その経験を通し、縮毛矯正を理想通りに施術する上で重要だと思った事を今日は話していきたいかと。

またお客様からよく聞かれたストレートパーマと縮毛矯正の違いに関して簡単に説明していきたいと思います。

目次

ストレートパーマと縮毛矯正の違い

まず2つの違いがあいまいな方が多いので、ざっくりと縮毛矯正とストレートパーマの違いについて。

どちらも癖毛を伸ばしボリュームダウンさせるメニューになりますが、ちょっとした違いがあります。

お店により解釈が若干違う所もあるのですが・・・

一般的には
ストレートパーマとはお薬のみの力で癖を伸ばす(ボリュームを落とす)
縮毛矯正はお薬+アイロンによる熱の力で癖をしっかり伸ばす

といったメニューになります。

ストレートパーマはお薬のみの施術なので、基本的にはアイロンを使用しませんので時間もそこまでかかりませんし、熱の力を利用しない分縮毛矯正に比べてダメージも軽減されます。

ですがお薬のみの施術になる分、お癖が強い方ですとしっかり伸ばす事には限界があります。

しっかりとお癖を伸ばしたい方は縮毛矯正で施術する事が多く、パーマのカールを落としたい時やボリュームを自然に落としたい方にストレートパーマを施術する事が多いです。

縮毛矯正はお薬とアイロンの熱による二つの作用で癖毛を伸ばすため、時間はその分かかりますが持続期間は半永久的にかけた箇所は続きますので、なにより癖毛が気になる!という方は縮毛矯正を施術する事が多いです。

お店によってストレートでもアイロンを使用したり、メニューをひとつに統一しているサロンもあるのではじめに確認しましょう。

お客様と美容師さんの間で仕上がりイメージを共有する

縮毛矯正は美容室で扱うメニューでも難易度の高いメニューであり、技術者の経験と技量により大きく仕上がりに差が出る可能性があるメニューでもあります。

ここでは理想の縮毛矯正をしてもらうためにこれだけは伝えてほしい事を書いていきます。

まず縮毛矯正を施術するにあたり一番大事な事がカウンセリングです。

はじめて担当する美容師さんに「縮毛をかけてください。」と伝え即施術開始は危険です。(そんな事はまずないと思いますがw)

カウンセリングのはじめに、縮毛をかけた仕上がりのイメージをお客様と美容師さんの間でしっかり共有する事が理想のスタイルに近づく第一歩です。

・ここの癖が一番気になる。
・全体的に癖が気になる。
・つんつんせず自然にかけてほしい。
・毛先の痛みが気になるから根元の癖を伸ばしてほしい

等、まずは一番の悩みとどういう仕上がりにしたいか美容師さんに伝えましょう。

画像もあるとイメージが共有しやすいかもしれません。

縮毛かけてカットしてこんな感じで、とかあると美容師さんもイメージを共有しやすいはずです。

仕上がりのイメージを、お客様自身と美容師さんが同じ方向を向いている事がまず大事になってきます。

髪の毛の履歴をしっかりと伝える

そしてここからも大事な所です。

ここ1、2年今の髪の毛に行ったカラーやパーマ等の履歴をしっかり美容師さんに伝えましょう。

本来美容師さん側がカウンセリングで事前に聞くべき事なのですが、その事について聞かれたら正直に伝えてあげてください。
(たまに黒染めしているはずなのに聞くとしていないと言われる事も…苦笑)

その履歴を聞き(問診)、髪の毛を実際に見て(視診)、そして髪の毛を触り(触診)、美容師さんは薬剤選定をしていきます。

なんでそんな前の事まで?と思われるかもしれません。

それは髪の毛には今までの履歴が全て残っているからなんです。

 

たまにいらっしゃる方で多いのが、

「1年前に矯正をかけたけど、もうとれているから全体にかけてください。」
なんて方や

「半年前にパーマをしたけどとれてしまったので今はほぼ地毛だと思います。」

なんて言われたり。

 

見た目ですとよく分からない状態ですが、今まで行ってきたカラーやパーマの履歴は全て上書き保存のように蓄積されてきています。

一度オールリセットするには痛んだ箇所を切って新しい髪の毛として(新規保存のように)リセットするしかありません。

 

(例)根元に近い髪はなにもしていないため健康毛、3ヶ月前にカラー、半年前にパーマを1回、一年前に縮毛矯正をした髪の毛の場合
○⇒履歴無し  ●⇒履歴あり

髪\履歴   カラー   パーマ     縮毛
根元    ○    ○    ○
中間    ●    ●    ○
毛先    ●    ●    ●

根元は健康毛ですが、中間部にはカラーとパーマ、毛先にはカラーとパーマと縮毛3つの履歴が残っている事になります。

 

履歴が多く残っている = 痛みが多く蓄積されている

と解釈して頂いて大丈夫です。

一本の同じ髪の毛でも部分ごとに反応が変わってくる

縮毛矯正はダメージがあればある程、薬剤の反応が著しく早くなります。

また健康毛ほど薬剤の反応が遅く、しっかり置いてあげないと作用しずらい傾向にあります。

もうお分かりでしょうか?

一本の同じ髪の毛でも、部分ごとに薬剤の反応が大きく変わる可能性があります。

そうならないために美容師さん側は
・根元⇒強めの薬剤・毛先⇒弱めの薬剤 のように種類を変えてみたり
・根元と毛先を時間差で塗布していく
・毛先に保護剤を塗って作用を抑えながら塗布していく

等工夫しながら組み立てていきます。

場合によって毛先はかけない方がいいと美容師側から伝えられるかもしれません。

美容師さん側のアドバイスもふまえ、もう一度仕上がりのイメージを共有し納得してから施術してもらうようにしていきましょう。

 

【余談】
僕も美容師として、毛先の痛み具合からこの状態でかけるのは危険かな…と思っていても、お客様的には毛先までなんとしてでもかけたい!と言われるのはよくある事でした。

痛んでもいいからかけたいと言われても、実際にかけて痛みでチリチリになってしまっても元に直す事は正直できません。あまりにその危険がある時には”一筆”書いてもらってからの施術を大宮ではしています。

・仕上がりのクレームは一切なし
・返金もなし
・料金は頂きます

という鬼のような内容なのですが、それくらい縮毛矯正は一つ間違えると危険もあるという事です。

実際そのようなケースは一年に1人いるかいないか?って感じでしたが。。

まとめ


常にいつも任せている美容師さんがいらっしゃる場合は、カルテも残ってますし前回かけた日も記録されているので分かりやすく安心してお任せができる事が多いですが、はじめてのお店や同じお店でも別の美容師さんの場合の時にはまずはいろいろと相談しましょう。

なりたいイメージと仕上がりの状態をお客様と美容師さんとしっかり共有し、それを理想の仕上がりに近づける為髪の毛の履歴もできるだけ詳しく伝えてあげてください。

そこから美容師さんもいろいろそれに適したアドバイスをしてくれるはずです。

 

また定期的にかける場合は、信頼している同じ美容師さんにかけてもらう事をおすすめします。

ではでは

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