秋の抜け毛、髪が痛んだ原因と改善方法を美容師がわかりやすく解説!

こんにちは。美容師の大脇です。

9月も後半になりいよいよ夏の終わりも近づいてきました。

秋といえば髪の毛が一番抜ける季節ともいわれています。

それはなぜでしょうか?

今日は秋の脱毛の原因と予防策についての記事を、簡単に説明していきたいと思います。

秋は一番髪の抜ける時期

まずはこちらの画像を見てみてみましょう。


画像引用元http://www.fururu.net/article/article/health/1190273409

秋になると抜け毛の本数が一気に上昇しているのが分かります。

実は誰でも一日の間で、髪の毛が100本前後平均的に抜けているんです。

ですが秋になると2、3倍増えるそうです。

その原因をいくつかご説明致します。

目次

秋の抜け毛の原因は夏の紫外線にあり!


上記の通り考えられるひとつの原因として
夏の紫外線
にあります。

その他にも、冷房の乾燥により、髪や頭皮にストレスがかかっている事も理由にあげられます。

夏の紫外線は冬の紫外線に比べ、約3倍もの強さといわれております。

お肌に紫外線対策にクリーム等塗っている方は多いですが、実は頭皮と髪の毛にはお顔の約5倍もの紫外線を浴びてしまっています。

髪の毛の主成分であるタンパク質が紫外線よりダメージをうけ、それが切れ毛や枝毛・脱毛の原因になってしまいます。

ですので、夏場に海やプール等で紫外線を長時間浴び、濡れたまま長い間放置していた方は要注意です。

さらに夏場は汗や皮脂が多く分泌されるため、しっかりケアしてあげないと頭皮環境が不衛生になりがちなので注意しておきたいところです。

秋はホルモンバランスが崩れやすい時期

またもともと髪の毛には自然なサイクルがあり、抜け毛が春と秋は多い時期ではあります。

これには自律神経の働きが関係しているんです。

自律神経・自律神経の乱れとは
自律神経は、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、24時間働き続けている神経です。体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経があります。その2つのバランスをそこなうのが「自律神経の乱れ」です。不規則な生活やストレスによって自律神経の働きが乱れると、体の器官にさまざまな不調が現われます。

引用元http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=jiritsumidare

分かりやすい説明がありましたので引用させて頂きました。

自律神経には交感神経副交感神経があります。

これらのスイッチがうまく切り替える事ができない時に自律神経の乱れが生じます。

自律神経はその方自身の環境にあわせて働くので、季節の変わり目による気温変化にも敏感です。

交感神経は活動時や昼に活発になり、副交感神経は夜や食後のリラックス時に活発になります。

さて2つのうち、どちらをうまく働かせるのが美容や健康に関していいと思いますか?

ずばり、それは【副交感神経】にあります。

交感神経が活発になってしまう時には緊張やストレスを抱えている事が多く、そうなってしまうと呼吸が浅くなったり毛細血管が収縮してしまいます。

毛細血管が収縮してしまうと、血行の流れも悪くなり頭皮の血行も悪化ししてしまいます。

そのような状態が続くと、毛根に酸素や栄養分が行き渡らなくなるため、抜け毛の原因になってしまう事が考えられます。

副交感神経はリラックス時に活発になる神経ですので、いかにストレスや緊張から解放されリラックスな状態にする事が、自身の健康も含め頭皮や髪の毛を良く保つ上で重要というわけです。

今からでもできる予防と改善策

はじめに話しておきたい事がひとつあります。

それは残念ながら髪の毛は爪と同じで死滅細胞である事からもとに戻す事はできないという事です。

もともと髪の毛は死んでいる細胞の為、一度ダメージをうけてしまうとトリートメントで手触りや質感がいくら変わっても完全に修復する事は100%不可能です。

爪が割れてしまったら放っておいても直らないのと同じです。間にジェル等で割れた隙間を埋める事はできても根本的には伸びて切るしかありません。

それと同様、髪の毛も痛みが出てしまった以上、もとに戻すには痛んだ箇所を切りそして伸びるのを待つしかありません。

・髪が痛んだ→トリートメントをしたらサラサラになった。
・爪が割れた→ジェルで隙間を埋め見た目は良くなった。

これらに共通していえるのが延命措置にすぎないという事です。見た目や質感は改善できても根本的な痛みは切る以外ない事を頭にいれておきましょう。

ではここから普段のケアの仕方について説明していきます。

毎日のシャンプー後はトリートメントを習慣つける

しっかりと頭皮の汚れをシャンプーで落とした後はトリートメントをしっかりと揉み込みよく流しましょう。

リンス・コンディショナー・トリートメントと種類がありますがリンスやコンディショナーよりトリートメントと表記されているものの方が髪の毛の栄養や油分を補ってくれるのでおすすめです。

洗い流さないトリートメントを活用する

秋以降乾燥する時期になってきます。

静電気がおきやすい時期にもなってくるので髪の毛や頭皮も乾燥しないようケアをしてあげることが大事になってきます。

お風呂上がりにはオイル等の洗い流さないトリートメントを中間から毛先にもみこみ、なるべく早めに乾かしましょう。

またスタイリング前やお出かけ前に、乾いた髪の毛の状態の上からもオイル等つけることにより、指通りが良くなるだけではなく髪の毛の表面をコーティングしてくれるので紫外線対策にも有効的です。

ヘッドスパや頭皮マッサージを行う

先ほどホルモンバランスが崩れやすい時には自律神経の乱れが原因と説明させて頂きました。

自律神経の乱れに大事なのは副交感神経を優位に働かせるのかが重要になってきます。

副交感神経を活発にさせる為には、心身ともにリラックスさせる必要があります。

ここ数年、ヘッドスパメニューを推進する美容院が圧倒的に増えました。それは美容院に癒しを求める方が増えてきているからです。

現代の時代背景もありますが、いかにストレスフリーでリラックスしながらサービスの提供をできるかが顧客満足度につながるところであります。

ヘッドスパを行う事によりリラックス効果はもちろんの事、頭皮の汚れも綺麗に落とし必要な栄養分も補ってくれるので是非おすすめです。

自宅でもご自分で頭皮のマッサージを行う事により血行をよくする事ができますので習慣にしていけるとなお効果的です。

ご自分で頭皮をマッサージする際は、両手を使い指の腹をつかうよう意識しましょう。

爪を立てながら強い刺激を与えてしまうと細胞を痛めてしまい逆効果になってしまいますので、指の腹を使い、頭皮と頭蓋骨をずらすイメージでやってみましょう。

トリートメントも頭皮ケアも自宅で継続する事に意味がある

美容院でお客様と接していると、たまに言われる言葉があります。

[voice icon=”https://owakitakashi.com/wp-content/uploads/2017/09/IMG_0398.jpg” name=”” type=”l”]今日お店でトリートメントしたからしばらくしなくても大丈夫?[/voice]

[voice icon=”https://owakitakashi.com/wp-content/uploads/2017/09/IMG_0398.jpg” name=”” type=”l”]ヘッドスパ興味あるけど、1回してみて効果は感じられる?[/voice]

なんて会話が。

そんな時は僕は必ずこう伝えます。

[voice icon=”https://owakitakashi.com/wp-content/uploads/2017/07/IMG_9888-e1505481315222.jpg” name=”” type=”r”]一番はおうちでいかにケアを継続できるかが大事になってきます。[/voice]

確かに美容院で行うトリートメントやヘッドスパは効果が高くおすすめですが、美容院へ行く頻度と家でご自分でケアをする回数を比べると、圧倒的に家でご自身で行う時間が多いはずです。

美容院へ行く頻度は多い方で月に一回、多くの方が2、3ヶ月に1回ペースの方が多いと思います。

仮に3ヶ月だとすると、90日間のうち1日は美容院でケアはしても残りの89日間は自分自身で行って頂くわけなのでお家でしっかりとした方法でケアを継続する事が一番重要です。

ヘッドスパも1回行っただけではすごい変わったなんて事はないと思います。

確かにすっきりして気持ちよかったけど実際効果と言われても・・・なんて事の方が多いのでは。

美容院で行ったケアを長持ちさせるために自分でも継続するという考えで、お家でのケアを習慣にしていきましょう。

美髪と健康は日々の継続によって生まれます。

体も健康にするため、日々の食生活や生活スタイルを改善し継続する事からはじまります。

髪の毛や頭皮も普段からしっかり痛ませないようケアをし予防もしていきましょう。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次