こんにちは!美容師の大脇です。
今日は最近美容師として感じる美容業界の事についての記事を書きたいと思います。
ズバリテーマは「マーケティング」
ちなみに一言はじめに伝えておきますが、僕は美容室の経営者ではありません。
美容室は経営していませんが、「訪問美容」という活動をするお店として独立し、個人で売り上げを管理しながらお店の経営をしています。
美容室に比べるとキャパも小さく、スタッフもいませんし、全て個人で戦略を練りながら活動していますので偉そうにと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、備忘録代わりに書かせて頂きます。
美容室のビジネスモデルが変わってきている
僕が美容師になって10年程経ちました。
僕が美容師になった頃すでに美容室が飽和状態の時代でしたので、独立=儲かるの図式は無くなっていました。
お店は常に今でも増え続けていますので、どこのお店でも「集客」という課題をクリアしなければお店の経営として成り立ちません。
この10年の間でも美容室の戦略はかなり変わってきました。
まず一番は集客サイトとして「ホットペッパービューティー」が美容業界のトップになった事。
僕がまだアシスタントの頃、ホットペッパービューティーに登録している美容室はまだ少なかったです。
それが少しづつ・・・
友達美容師の間での会話でも
うちのお店もホットペッパーはじめたよー
なんて会話が少しづつ増えてきた感じでした。
気づけば首都圏内にある美容室はほとんど登録するようになりました。
むしろお客さんの方がホットペッパーを通してサロン検索をするのが当たり前になっていたんですね。
ホットペッパーに掲載しないと集客できない時代に
どんどんホットペッパービューティーに掲載する美容室が増え、逆に掲載していない美容室の方が珍しくなりました。
お店を新規出店する時、駆け出しの集客としてもホットペッパーに掲載する美容室がほとんどではないでしょうか。
都内の有名店ですら気づけばホットペッパーに掲載するお店が一気に増えましたね。
今まで有名店である知名度やブランドで集客できていたのが、それだけでは集客が難しくなってきたという事です。
そんな集客サイトとして、今一番力のあるホットペッパービューティーですが誰もが揃って言う言葉・・・
広告費が高い
これはもうよく聞く言葉ですね。。安いよね〜なんて言葉は聞いたことはありません(笑)
ただ費用は高いですが一番集客できる力を持っているのも事実。
プランもいくつかあり安くても10万前後。
費用もかかるしまずは安いのから・・・なんて考えで掲載したものの、思ったほどの効果が得られないなんてお悩みの経営者は多いのでは?
そんな時に勧められる事はただ一つ・・・
掲載費が高いプランに上げる
これしかありません。
効果が表れないとホットペッパー側に相談するともらうアドバイスとして、
ブログとかお店の情報をもっと伝わるように・・・
なんて言われますが、最終的にはプランを上げるという選択肢の決断になります。
ライバル店が多すぎて掲載プランを上げないと効果が薄い
先ほども書きましたが、美容室の集客方法としてホットペッパービューティーに掲載するお店が当たり前になってきました。
今でもどんどん掲載するお店が増え続けています。
それはホットペッパー内でのライバル店もどんどん増えている事になります。
さらに
ライバルが増える=プランを上げないと検索されにくくなってしまう
という結果になりやすくくなります。
例であげるなら、ライバルが多いけどお客さんが集まりやすいショッピングモールで出店しにいっているという感じでしょうか。
ホットペッパー内から集客していくために一番大事なことは、
自分のお店を見てもらう回数を増やす事
ショッピングモールにお店を出し売り上げを出すためにも、まずはお店の中に入ってきてもらう
これに尽きます。
地域名でお客さんが検索されても、自分のお店が下のページに埋もれ見てもらえなければそもそもお店の存在も知ってもらえませんからね。
ホットペッパーに限らずネットや広告から集客するために一番大事な事とは、自分のお店を見てもらう回数を増やす事、これが全てです。
そしてお店の存在を知ってもらえるためにまずは見てもらう「分母数」を絶対的に増やさないと始まりません。
その「分母」を増やすための手段として、ポスティング、駅前でのビラ配り、モデルハンティングなどもあります。
結局ホットペッパーから集客するため「分母」を上げるには掲載プランを上げるしかありません。
簡単に言えば、お金を払えば払うほど検索結果から上位にいきやすく「分母」が上がる分集客に結びつきやすくなります。
ホットペッパー以外からの集客方法を確立する事が必須
経営で利益を出すためには単純にいかに売り上げを出し、そして経費を抑えるかです。
売り上げを出すために広告費を出さなきゃ集客ができない状態ですと、常に経費がかかった状態です。
もちろんある程度の広告費用を出し、売り上げの費用対効果が良ければ活用すべきだと思います。
僕自身広告を否定しているわけではありません。
ただどんどん周りの広告費が高くなっていることも事実。
そして文句は言いつつもそこに頼るしか集客できていない状況だと、頼らざるをえない悪循環。
また一番集客方法として頼っていた広告がもし使えなくなったら・・・
考えると恐ろしい事になると思います。
これだけ力のあるホットペッパーがいきなりなくなるという事は今の所考えられないですが、、
逆に言えば他の集客方法を確立できればかなりの強みにもなります。
ホットペッパーに掲載費を払わなくても集客ができている状況になれば、そこに払っていた広告費用がなくなるため、かなりの利益が出せる状況になります。
他の集客方法ってなんだよ!と思われる経営者の方がいらっしゃるようなら、、
昔から一切何もやり方を変えようとしなかった(考えてこなかった)状態でここまでやってきたと思われても仕方ない事かと思います。
これからの時代で一番武器になるもの
それはネット戦略をベースにしたマーケティング能力になります。
ネット戦略をベースにしたマーケティングとは
美容室経営とは一つのマーケティングです。
マーケティング能力がないと経営はつとまらない時代になってきています。
単価が高く売り上げをバンバン上げてくれる美容師さんはかなり減ってきた印象です。
単純に来てくださったお客さんを施術していけばお店の経営が成り立つ時代ではなくなりました。
単価も低くなり、お店への来店頻度も少なくなってきているのも事実。
そんな時代に一番必要なネット戦略を駆使したマーケティング能力、これは断言できます。
時代はインターネット社会、そしてスマホ社会。
そのネット戦略を駆使したマーケティング能力がこれからの時代を生き抜いていくために必須です。
むしろネット戦略ができてしまえばどの職業でもこれからの時代生き抜いていける能力なのではないでしょうか。
一口ネットといっても漠然しすぎてしまいますが、今日はネット戦略の中で最も重要な事を書いていきます。
CMSを使った美容室の情報発信
CMSとはコンテンツマネジメントシステムの略です。
簡単にいうと自分たちで現場からホームページを更新したりブログを書いていけるようお店のホームページを運営できるシステムの事です。
代表的なもので「ワードプレス」ですね。
ワードプレスはもともとブログ用として使われることも多いですが、世界中のホームページのうち25%はワードプレスを使いホームページが作られています。
いろいろなお店のホームページを見ますが、CMSを使った美容室のホームページ運営しているところは少ないのが現状。
むしろ作ってから全然更新していないホームページもたくさん見かけます。
新しいページを追加するのにまたお金かかるから更新してない、なんてのは話になりません。
これからの時代は自分たちでホームページを管理し、自ら情報発信し、サイトの情報量を増やしていく事が必須です。
自分たちで更新していくのでそのデーターベースさえあれば費用はかかりません。
※最低限のサーバー代とドメインの管理費用はかかります。
さらに情報量を増やしていきながらサイトのパワーがついてくれば「SEO」効果があります。
SEOって何?て方は調べましょう。
「美容室 〇〇(地域名)」でグーグルやヤフーで調べた際、どれだけ上位に表示させるかがネット戦略で一番の鍵です。
今の時代、SEO業者にお金を払ってでも自分たちのサイトを上位に上げようとするのははっきり言って間違えています。
一昔前まではSEO業者にお金を払い、ズルして業者の方が検索順位を上げる事ができた時代もありました。
ただそれも昔の話。
他人の力ではどうしようもありません。自分たちの力でサイトの力をつけていく知識や努力が必要です。
デメリットとしてはSEOは集客サイトと違って即効性がありません。
地道な努力によってゆっくりサイトを成長させ、成長できている頃にはかなりの効果を発揮するものです。
根気強さがかなり必要ですが、その分見返りはかなりでかいです。
けっこうそこを簡単に考えてしまっている方も多いですが、SEOで検索順位を上げるのにはかなりの努力と知識が必要です。
努力があるからこそ効果は絶大、しかし努力できずにほぼSEOでのマーケティングができていないのが事実です。
僕が読んで非常にためになった本↓
外部の無料ブログでブログ書いているから大丈夫・・・ではない
SEOで一番にやる事といえば「ブログ」です。
ブログの力を甘くみてはいけません。
美容師の中にはブログのみで集客しているフリーランスの方や経営者もいらっしゃいます。
ただ結果が出なく辞めてしまっている方の方が圧倒的に多いので、効果を得られている人はほんの一握りかと。
最近美容業界でもブログは大切!なんて事を教えられたせいか、お店でブログを書いているところも増えてきた印象です。
ただ僕が見ていて一番多い状況が・・・
お店のホームページ内にあるブログページを押すと「外部の無料ブログ」に飛んでしまう事。
あ〜またこのパターンか・・・勿体無いな・・・と素直に思います。
※外部の無料ブログとはざっと上げるとアメブロ、LINEブログ、エキサイトブログ、インスタブログ等
うちはアメブロで毎日更新しているから〜
なんてドヤ顔で言われるとむしろ可哀想に思えてきます。
結局自分たちのホームページから外部サイトに逃がしてしまっているという意識がないんですね。
またアメブロのちょっとおしゃれなバージョンでもあるアメーバオウンドでホームページを運営しているお店もありますが、はっきり言って集客できるサイトにはなりませんので勉強する必要があります。
※ホームページがとりあえずあればいいって考えならありだと思います。
一番大事なのは独自ドメインでのホームページを運営する事。
独自ドメインって何?て方は調べましょう。
これからの時代、お店のホームページを作り、CMSを利用したサイトを作るにはワードプレス一択でいいかと思います。
ワードプレスで運営していけば大丈夫ではない
これも勘違いしている方が多いんですが、ワードプレスでホームページを作ったからと言ってそれで終わりではありません。
むしろ大事なのはここからです。
むしろホームページは土台でありそこからが一番大事な事です。
SEOにも強いと言われているワードプレスですが、中身の情報量を増やしていかないと何も変わりません。
その情報量を増やすのに一番効果的なのが「ブログ」なんですね。
お店のホームページを独自ドメインで運営していくCMSで作り、そのお店サイト内からブログを発信していく事
ここを理解しておきましょう。
僕が読んでためになった本↓
CMSを使ったサイト運営をし、グーグルサービスを存分に活用する
ワードプレスでサイトを運営していくのに必須中の必須ともいえるグーグルサーチコンソールとグーグルアナリティクスの連携(無料です!)
そこの2つと連携する事により、単純なアクセス数だけではなくたくさんのデータを収取する事ができます。
- サイト内に何か異常はないか?
- さらにパフォーマンスを発揮するための改善点
- 各ページ内の直帰率や滞在時間
- ユーザーがどういう流れでページを巡回したか
- アクセス元の地域や性別、年齢層などの統計
など有り余るデータを算出してくれます。
ただ単純にアクセスが数字上多くても「中身」を見られていなければ意味はありません。
誰でも何か調べたいものをスマホやパソコンで調べた時、自分の期待していた答えでないと判断したら離脱しますよね。
ページへの滞在時間が少なく直帰率が高いようだと、ページ内コンテンツの改善点が出てきます。
美容室のホームページ運営で一番集客に結びつくページ、それはお問い合わせページですね。
ユーザーがどうサイト内を巡回したかを分析し、そこから集客に結びつくお問い合わせページに流れたか
そこに辿り着くまでの「導線づくり」がサイト運営やコンテンツマーケティングしていく上で一番力を入れるところです。
自分がお客様目線に立ち実際同じようにサイトを見てみて、
- 何か伝わるものはあるか?
- 予約はとりやすいか
- 文章や画像は見やすいか
など様々な視点から分析していきます。
美容師さんてオシャレですし、デザイナーのような感覚を持っているのでこだわり抜いたホームページをつくってもらった方もたくさんいらっしゃると思います。
ただパッと見たときオシャレではあっても、絶対的に情報が足りないサイトやおしゃれすぎて何がどのページにあるかお客様からしたらわからない・・・
なんて事があれば見つめ直す必要があるかもしれません。
先ほど説明したSEOも最終的に行き着く答えは「超顧客目線」です。
それは
SEO=Google=超顧客目線
だからです。
そしてネット戦略を屈指したコンテンツマーケティングも最終的に行き着く答えは「超顧客目線」です。
いかに今の時代背景を理解した上で、ユーザー(お客様)が求めているものを提供し、全ては「超顧客目線」で考える
それをインターネットとスマホ社会である今どうマーケティングしていくか
その力がこれからの時代ますます必要になります。
他にもインターネットを活用したマーケティンで欠かせないSNSもありますが、長くなるので今回はここまでにさせて頂きます。
僕も常に色々な方のブログを読んだり、本を読んだり、分からないことはすぐスマホで調べたり・・・
今の時代に取り残されないよう必死です。
備忘録も兼ねて今日は記事にさせて頂きました。
最後まで読んでくれた方ありがとうございます。
少しでもお役に立てれば嬉しく思います。
では
読んでみて面白かった本⇩